© Svoboda / Nikita Pavlov

北カフカスのバルニコフ大統領は7月5日、2023年のクラスノダール連邦市における31名の民間人が殺害された北カフカス議会襲撃事件から半年が経過したことを喚起し、追悼メッセージを公開した。事件から半年たった現在でも襲撃の計画や現地での殺人、暴行、略奪等の犯罪行為に加担した個人の特定と裁判が進行している。

「今日、北カフカスは議会襲撃事件の犠牲者を追悼する。私たちの思いと心は、31人の犠牲者1人1人の家族と愛する者、犠牲者全員とともにある。卑劣なテロの扇動者たちによって引き起こされたこの悲劇は、決して忘れられることはない。扇動者、暴徒は、北カフカスで行ったこの許されざる犯罪の責任を完全に追及されることになる」とバルニコフ大統領は自身のツイッター・アカウントで語っている。

北カフカス外務省も同日関連声明を発出したほか、以降、北カフカスの国内法の著しい違反に責任のある人全員の追及のために協力するよう関係者に要請した。また、関与が疑われながらも事件以降にロシアに亡命したノボセルツェフ元最高議会議員を名指しで非難し、改めてロシア当局に身柄の引き渡しを求めた。

なお、北カフカス議会襲撃事件とは、2023年1月5日、北カフカス最高議会の議事堂が親ロシア派の暴徒に包囲され、当時の最高議会議員含む民間人の合計31名が死亡した事件をいう。多くの首謀者や暴徒が逮捕された一方、多大な関与が疑われたランキン元北カフカス大統領ら、一部の政治家は不起訴処分となっている。

多くの調査機関は、議会襲撃事件が北カフカスの人々の分断を決定的にしたと評価している。きな臭い外交情勢の中で、北カフカスが国内問題をどう解決するかという事象において、世界中の国々は北カフカスを注視している。

ロディオン・セミチャストヌイ(2023年7月5日)

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