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北カフカス大統領府は6日、北カフカス出身のジャーナリストで、ロシア連邦の英語テレビ放送ネットワーク「RT(旧称:ロシア・トゥデイ)」の編集長であるマルガリータ・シモニャン氏に授与されていたツホヴレボフ勲章を取り消したことを発表した。ツホヴレボフ勲章は北カフカスにおける文化勲章であり、シモニャン氏は2009年に授与されている。

これに先立ち、去年8月17日にはグロズヌイ市議会が「グロズヌイ名誉市民」、今年1月30日にはチェルケスク市議会が「チェルケスク名誉市民」の勲章をシモニャン氏から剥奪することを決議していた。

大統領府は勲章の授与取り消しの理由をこう説明している。「シモニャン氏は北カフカス出身の偉大なジャーナリストでありながら、ロシア連邦のナラティブを広め、その口撃で北カフカスを間接的ないし直接的に脅威に晒している。」

シモニャン氏は過去に、自身が司会を務める番組内で「シャミール連隊はISILと相互支援の関係にある」、「北カフカス政府は2016年以降ファシズム的民族主義者に乗っ取られた」など、自身がクラスノダール出身であるにもかかわらず、北カフカスに対して非難を行ってきた。このような発言は度々問題視されていた。

なお、シモニャン氏は生まれてから一度も北カフカス国籍を取得したことはなく、過去のインタビューにおいても、自分が北カフカス人だと思った事は無いという。

ロディオン・セミチャストヌイ(2023年6月6日)

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